誤嚥防止インタラクティブガイド | 安心・安全な食卓のために

誤嚥防止のすべてをもっと知ろう!

すべての子どもたち、そして家族が安心して、おいしく食事ができるよう、私たち大人全員が誤嚥防止に努めることが非常に重要です。このガイドでは、誤嚥のリスクから調理の工夫、緊急時の対応まで、インタラクティブに学べます。

⚠️ 誤嚥リスクが高い食材

どのような食材が誤嚥のリスクを高めるのかを知っておくことは、予防の第一歩です。以下のカテゴリをクリックして、具体的な食材例を確認してみましょう。

🌀 弾力があるもの

噛み切りにくく、弾むような食感のものは注意が必要です。

  • こんにゃく、しらたき
  • 練り物(ちくわなど)
  • わかめなどの海藻類

🍒 丸くて小さいもの

そのまま飲み込んでしまうと気道を塞ぐ危険性があります。

  • ミニトマト、ぶどう、さくらんぼ
  • うずらの卵
  • 乾いた豆類(節分豆など)

🍚 粘着性が高いもの

口の中でまとわりついたり、ばらけて飲み込みにくいことがあります。

  • お餅、白玉団子
  • ご飯、パン類、芋類、カステラ
  • すりおろしたりんご
  • 鶏ひき肉のそぼろ

🥕 固い・繊維の多いもの

子どもの咀嚼力では噛み切りにくい食材です。

  • イカ、タコ
  • ごぼう、れんこん
  • きのこ類
  • 鶏肉の皮

🍎 生食を避けるべきもの

乳幼児期は加熱して提供することでリスクを減らせます。

  • りんご、柿(完了期まで)
  • 生魚(刺身など、3歳頃まで)
  • 生卵(細菌感染リスクも)

🍳 安全な調理と提供の工夫

リスクのある食材も、調理の工夫で安全に提供できます。ここでは「カット」「調理法」「下処理」の3つの視点から、具体的な方法を探ります。タブをクリックして確認してください。

丸いもの (ミニトマト, うずらの卵): 必ず4等分以下にカット。代替食材の検討も。
弾力のあるもの (こんにゃく, ソーセージ): 1cm程度の大きさに切るか、縦半分に切るなど丸い形を避ける。
繊維の多いもの (葉物野菜, きのこ): 繊維を断ち切るように細かく刻む。
麺類: 茹でる前に3等分程度に折る。
肉・魚: 年齢に合わせて適切な大きさにカットし、骨や皮は取り除く。
油揚げ・春雨: 細切りや短冊切り、3cm長さに切るなど工夫する。

👶 食べさせ方のポイント

安全な食事のためには、調理だけでなく、食事中の環境や配慮も同じくらい重要です。子どもたちが食事に集中し、楽しく食べられる環境を整えるためのポイントを紹介します。

集中できる環境づくり 🏡

食事中はテレビを消し、おもちゃを片付けましょう。「ながら食べ」は誤嚥の大きな原因になります。足がしっかり床につく椅子に座らせ、正しい姿勢で食べられるようにします。

適切な一口量 🥄

一度に口に入れる量を少なくし、しっかり噛んでから飲み込むように促しましょう。お子さんのペースに合わせて、無理なく食事を進めることが大切です。

無理強いしない 😊

食事を嫌がる時に無理に食べさせるのは逆効果です。大人がおいしそうに食べる姿を見せることで、子どもの食への興味を引き出しましょう。

保護者との連携 🤝

保育園などで提供を避けている食材(ミニトマト等)については、保護者にも情報提供し、家庭でのお弁当などでも注意を共有することが重要です。

🆘 もしもの時の緊急対応

万が一の事態に備え、正しい対処法を知っておくことが命を救います。ここでは乳児と幼児の場合の基本的な応急手当を解説します。落ち着いて、迅速に行動しましょう。

👶 乳児の場合 (〜1歳)

1

背部叩打法

片手で顎を持ち、頭を下げて、背中の真ん中を手のひらの付け根で5回強く叩きます。

2

胸部圧迫法

異物が出ない場合、指2本で胸の真ん中を5回圧迫します。1と2を繰り返します。

👦 幼児の場合 (1歳〜)

1

背部叩打法

体を支え、頭を下げさせ、肩甲骨の間を手のひらの下半分で数回強く叩きます。

2

腹部突き上げ法

異物が出ない場合、後ろから腕を回し、へその少し上で握りこぶしを上方に突き上げます。

※実施後は内臓損傷の可能性があるため必ず受診してください。