医療系管理栄養士が伝えるワンポイントセミナー 横山満里奈

糖尿病治療の最新情報②

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少しの先のことは、自分でも学問でもわかりませんよね。

お久しぶりです。先日の学会できいた情報の続きをお伝えします。
糖尿病の現状と、今後の動きについてです!

 

◆血糖管理について
55歳以下の糖尿病患者はHbA1c 6%と7%間で比較すると、心血管疾患発症が約2倍に増加してしまいます。
しかし、高齢の糖尿病患者ではHbA1cと心血管疾患の発症に関連がありませんでした。
高齢者ではむしろ、HbA1c 8%程度を維持した方が良く、少し高めに治療目標を設定した方が良いという意見が挙がっています。

 

◆治療目標について
高齢者は健康度に個人差が大きく、認知機能、ADL、服薬状況も考慮する必要があることから、
日本老年医学会と日本糖尿病学会の合同委員会では、高齢者糖尿病の血糖コントロール目標を発表しました。

ここでは、以下の評価がカテゴリー分類に用いられます。
・基本的ADL(着衣、移動、入浴、トイレの使用など)、
・手段的ADL(IADL:買い物、食事の準備、服薬管理、金銭管理など)
これらのカテゴリー別で、目標のHbA1cが異なります。
また、分類には【DASK-8】(認知・生活機能質問票)という質問票で簡単に行えるとのことでした。

 

◆必要エネルギー量について
治療に必要不可欠な食事の必要エネルギー量の算出方法について検討がされているようです!
例えば、今まではデスクワークは軽労働として扱い
活動量は25~30 kcal/kg として必要エネルギー量を算出していました。

しかし、実際のデスクワークの活動量は30~35 kcal/kgが正しいと見直されているようで
糖尿病学会では他学会にも働きかけているとのことでした。
近々、糖尿病の治療についての方針が変わる時が来るかもしれません。

 

◆まとめ
糖尿病は様々な合併症を招く原因と言われています。
特にがん、認知症、フレイル、サルコペニア、うつ、心不全等との関連が指摘されており、患者QOLの低下、死亡率に大きく関わります。
その病態は多様で、個別化医療をどのように進めていくかが、今後の課題となっています。

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