肝油を聞いた事がありますか

過去の日本において、戦後は特に栄養失調が大きな課題となっていました。今でも、もちろん課題の一つではありますが、戦後当時は食糧が少ないために国民的な課題でした。

そのような状況下で、ビタミンを補給する目的で肝油の摂取が推奨されていました。当時は、医師が保健強壮剤として推奨する肝油は強烈な魚の生臭さを持っていたために、服用しにくいという欠点がありました。そのため“服用しやすい肝油”を目指し、研究者たちは肝油製剤の研究を重ねました。そして遂に、「ゼリー状のドロップの形でビタミンを安定に保つ技術」を開発し、商品化した事で広く世の中に知れ渡る事となりました。

 

肝油は、主成分としてビタミンADが配合されております。一般的なドロップ状の商品では、水なしで噛んで服用できるゼリー状ドロップ剤ですので、どなたにでも服用しやすくなっているようです。

 

◆ビタミンの効果

ビタミンA:夜間の視力の維持を助けたり、皮膚や粘膜の健康維持を助けたりする

ビタミンD:腸管でのカルシウムの吸収を促進したり、骨の形成を助けたりする

 

今の若者では、肝油という言葉に馴染みが薄いのではないでしょうか。実は、私も患者さんの中で服用している人がいらした事がきっかけで調べるようになりました。(父母世代ではメジャーな商品で、学校給食や家庭でも食べていたようですね。)

そもそも、作り方は魚の肝臓に含まれる液体と抽出物が原材料です。子ども達にとっては、魚の摂取量が減ってきた現代でも、肝油は有効な成分の一つになるかもしれません。

 

一番大切なことは、食事から栄養を補給できる事です!それが難しかったら、サプリメントやこうした商品を検討する事も必要な事かもしれません。

 

参考:河合製薬株式会社

この記事の著者

marina
marina
年間200件以上の栄養指導、集団糖尿病教室、集団減塩教室を実施しています。糖尿病患者中心に、肝臓病、腎臓病、嚥下障害、低栄養、がん、その他幅広い疾患の指導経験があります。