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食品添加物って危険なの?安全なの?調味料を選ぶときのコツ

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「子どもにはなるべく食品添加物が少ないものを食べさせたい」

とよく聞きますが、そもそも食品添加物って

「なんとなく体に悪いってぐらいで、何と聞かれると答えられない…」

そんな風に思うことはありませんか?

今回はそんなあなたに、食品添加物のことをわかりやすく書いてみました。

 

食品添加物って何?

食品に加えることで

  • 味を調える
  • 長期で保存ができるようにする
  • 色や香りをつける

など、食品を変幻自在に変えてしまう物質のことです。

ちなみに用途別に見てみると、食品添加物の種類は20種類以上になります。

数はみなさんにとって全く重要ではないんですが、このあとの説明で必要なので書いてます。

無添加という表示の落とし穴

\ 保存料・着色料は使用していません /

\ 化学調味料を無添加 /

この表示を見ると「この商品は添加物は何も使っていないのね!」と思いがちですが…実は違います。

始めに言ったように、食品添加物は種類別にすると20種類以上になります。

種類別とは具体的に言うと

  • 保存料
  • 殺菌料
  • 防かび剤
  • 酸化防止剤
  • 甘味料
  • 酸味料
  • 着色料
  • 香料
  • 乳化剤
  • 調味料

…など他にも種類はありますが、こんな感じです。

これら全て含めて食品添加物と言うのです。

保存料や殺菌料がメンバーで、そのグループ名が食品添加物ということですね。

 

つまり、

"○○は使用していません"

"○○は無添加"

などという言葉は表向きは「何も使ってないよ」と見えますが、本当の意味としては

「この食品添加物の中の○○と○○は使ってないよ」

ということになるのです。

食べても安全なの?

食品添加物は、安全と認められたものしか使用できないようになっています。

少し悲しいお話しですが、人間と同じ哺乳類の動物のマウスやラットで動物実験をします。

このとき、生まれてくる赤ちゃんにも影響がないかなども厳しくチェックを行っているのです。

 

余談ですが、管理栄養士の大学でもラットを解剖して、体の構造を勉強するんです。

解剖するまでは自分たちでペットのようにエサをあげたりしながら育てていますから、それはそれは精神的に厳しい授業でした。

でも実験が全て終了したら、きちんと全員で手を合わせながら

「ありがとうございました」

という気持ちを込めて、黙とうを行います。

私たちの体のことや口に入るものは、こうした動物実験でデータをとることも多いですから、そういった意味でも健康でいられることを感謝しなくてはいけませんね。

では話を戻しますね。

そして動物実験によって得た結果を元に、人が毎日食べ続けても安全な量を決めます。

さらにさらに、安全性を考えてこの量よりもっと少なくなるように、使用量が決められるのです。

じゃあ何が問題なの?

食品添加物は使用することで、素材本来のおいしさを変えてしまうことになります。

そして舌がその味に慣れてしまうのです。

つまり「おいしい」と感じている正体は素材そのものではなくて、

食品添加物によって作られた味として記憶されていくのです。

やはり安全性に問題はなくても、嗜好や味覚の発達への影響を考えると、使用するのはなるべく避けたいですよね。

どうやって選べばいいの?

一番わかりやすい考え方としては

基本的な原料以外はあまりなくてもいいものというように考えましょう。

例えば離乳食作りに欠かせないだし。

「本当は昆布やかつお節を使ってだしを取りたいけど、時間がない…」

そんな時は、市販のだしを使用したいですよね!

そんな時はまず、パッケージの原材料名を見てください。

 

だしの基本的な原料は、

  • 脂肪分の少ない赤みの魚(かつお節・さば節・まぐろ節・いわし節・あじ節など)
  • 煮干し
  • 昆布
  • 乾しいたけ

この4種類です。

ですから、この4種類以外に書かれているものは余分なものということになります。

 

試しに今、ご家庭で使用しているだしの原材料を見てみてください。

原材料の表示は

原料のみの場合添加物入りの場合
かつおのふしかつお節エキス
かつおのかれぶし調味料(アミノ酸等)
昆布食塩
乾しいたけ砂糖
酵母エキス
でん紛

こんな感じで書かれていると思います。

この表の右側と左側を比較してみると、原料しか使っていないのは左側の方ですよね。

2つの商品で迷っている場合、この左側のように原料しか使っていないシンプルな方を選びましょう。

あなたが手にしているだしは、どちらでしたか?

まとめ

食品添加物は安全性が考慮されているので、危険なものではありません。

 

私としてはできるだけ食品添加物が少ないものをおすすめしますが、それは

「体にいいから」

ということではなく、

「ニセモノの味で損をしないように」

という気持ちの方が強いです。

これから先も大好きな人と一緒に、心の底からおいしいと思えるものを食べてほしいと思うからです。

 

自分や家族が病気になった時、

妊娠を望んだとき、

赤ちゃんができた時、

好きな人ができた時…

改めて食事について考えるようになったと思います。

それは大切な人からの贈り物だと思って、ぜひ本物の味のおいしさをご家族で楽しんでみてくださいね。


参考文献

一般社団法人日本食品添加物協会「よくわかる食品添加物」

http://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/index.html

(2016/11/11アクセス)

編集 沢井竜太「だしの便利帖」株式会社晋遊舎(2016)

小川雄二 中田典子「五感イキイキ!心と体を育てる食育」新日本出版社(2011)

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