プリン体は体に悪い?プリン体が生成される仕組み

プリン体をたくさん含む食品を摂取しすぎると、痛風になるというのはご存知の方も多いと思います。

そのため食事に気を付けている方も多いですが、実は食事から摂るプリン体の量よりも、体内で作られるプリン体の量が圧倒的に多いのです。

そのため、食事に気をつけていれば大丈夫というわけではありません。体内でプリン体が過剰に生成されないよう、規則正しい日常生活を送ることが大切なのです。

今日は一緒に、プリン体について勉強しましょう!!

そもそもプリン体ってなに?

プリン体は「核酸」という成分から作られています。

この核酸は私たち人間も持っており、細胞が生まれ変わる際に重要となる成分です(約60兆個ある人間の細胞は、日々生まれ変わっています)。

つまり生物が生きている間、プリン体は体内で生成され続けるため、人間以外に野菜や肉、魚などの細胞を持つ多くの食材に、プリン体が含まれているということです。

プリン体は通常、尿酸になり体外に排出されるのですが、バランスが崩れると尿酸値が上がってしまい、痛風などの病気を招いてしまうため注意が必要です。

[st-kaiwa2]ちなみに、痛風は男性に多いイメージですが、男女比は9:1と言われています。

理由は、女性ホルモンには尿酸の排泄を促す作用があるためです。

そのため、女性は特に閉経後から気を付ける必要があるということになります。[/st-kaiwa2]

プリン体はどうやって生成される?

2/3が体内で生成されている

食事をした際に、身体の中では食べたものをエネルギー(専門用語でATPと言います)に変える作業を行うのですが、このエネルギーの中にプリン体が含まれています。

また先ほどお話したように、核酸が細胞の新陳代謝により分解されるときにもプリン体が発生します。

1/3は食事から摂取している

野菜や肉、魚などにも含まれていますが、肉汁やレバーやモツ、あん肝などの内臓部分は特にプリン体含有量が多いです。

食事から摂取したプリン体は、その日のうちに尿酸として体外に出されるのですが、一定量を超えてしまうと体内に残って蓄積されてしまいます。

プリン体の過剰摂取を防ぐためには?

肉を減らし、野菜や海藻を増やす

プリン体を多く含む食材、つまり肉をよく食べているという人は、野菜や卵、魚など他の食材も食べる機会を増やしましょう。

また少し難しい話になりますが、尿をアルカリ化にすることによってプリン体の生成を予防すると言われています(尿酸=尿が酸性、その反対のアルカリ性にすれば良いというのは名前からなんとなく分かりますね)。

アルカリ性にするためには、食物繊維を含む野菜・海藻類を積極的に摂るようにしましょう。

プリン体を作りすぎない体質にする

基準値よりも体重が重いという人は、体重を減らすことで体内のプリン体を減らすことができます。

内臓脂肪が多くなると、たくさんの脂肪酸が肝臓に運ばれます。すると、プリン体の代謝が過剰になってしまうのです。

つまり、肥満にならないよう体重管理にも気を付けることが大切です。

食事から摂取する量をコントロール

プリン体は体にとって必要な成分なので、適量を摂取する分には問題ありません。

「高尿酸血症・痛風の治療 ガイドライン」には、プリン体の摂取量は一日400mgまでと記載されているので、この量をきちんと守りましょう。

鶏レバーには100gあたり(おおよそ焼き鳥3本ほど)312mgものプリン体が含まれています。

内臓部を摂取するときは食べ過ぎないよう十分に注意しましょう。

水分をしっかり摂る

尿酸を体外に出すためには、水をしっかり飲むことが効果的です。

1日2リットルを目安にこまめに水分補給を行いましょう。

ただ、水分といってもジュースやお酒を飲んでいてはうまく排出されません。

普段から水、お茶を飲む習慣をつけましょう。

アルコールを飲みすぎない

ビール=プリン体のようなイメージがあるように、アルコール飲料にはプリン体を多く含むものがあります。

ビールは大瓶1本で、約50mgものプリン体が含まれます。

また、アルコールには体内で尿酸をたくさん作ったり、尿酸を排出することを阻害するなどの作用もあるので、飲みすぎないように気を付けましょう。

まとめ

今まで「プリン体を控える=ビールを控える」というイメージを持たれていた方は多いのではないでしょうか?

今回お話したように、プリン体は身体の中で作られているのがほとんどです。

これを機会に、プリン体を作りすぎない健康な身体を作るように心がけていきましょう。

この記事の著者

阿部葵
阿部葵
合同会社spoon 最高経営責任者
9年間の保育園管理栄養士の経験を経て、このspoonを設立。スポーツ好きで春の高校バレーなどの出場経験があり、性格も超サッパリ。本気で健康のまま120歳まで生きようと思っている。